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2016年1月、京都・出町柳にちょっと変わったカフェが誕生しました。
出町柳駅から高野川に沿って北へ歩くこと約7分、下鴨神社からもほど近い場所に、リバーサイドハイツというレトロなアパートがあります。その一室をリノベしたのがリバーサイドカフェ。朝・昼・夜と1日3人の店長が入れ替わるお店で、つまり、ひとつのカフェを、なんと最大21軒の飲食店がシェアしている、多分日本でいちばん複雑なカフェなのです。
タイムシェアカフェとは
リバーサイドカフェは、月曜から日曜まで、朝・昼・夜と曜日と時間帯によって店長もメニューも全く変わる“タイムシェア”スタイル。毎曜日・毎時間違う味が楽しめ、いろいろなキャラクターの店長に出会える場所で、日々各店長の想いの詰まったお店がオープンしています。喫茶はもちろん、定食、ジビエ、麺類の専門店や、餃子、郷土料理からVegan(動物性の食材を一切摂らない主義のこと)まで、お店のジャンルは多種多様。
店長さんたちは、大学生から70代の方まで年齢も幅広く、バックボーンもさまざま。他の日は本業や家庭を持ちながら、週1回だけお店を運営しています。飲食店経験のあるひとも多いのですが、中にはデザイナーやお針子、マッサージ師なども。さまざまな職業・いろいろな考え方のひとに出会えるのもリバーサイドカフェの魅力のひとつ。とってもカラフルなお店なんです。
リバーサイドカフェができるまで
カフェの入っているリバーサイドハイツは築50年になる古い物件。「これからのアパートにはコミュニティが必要だ」という発想が生まれ、コミュニケイトしやすい場所であるカフェをアパート内部につくることとなりました。
京都では、町家再生が注目されていますが、 昭和の時代に建築された古ビルも壊さず活かしていきたいところ。リバーサイドカフェのプロジェクトは、古いアパートを単なる住の場としてとらえず、訪れる人たちと豊かな時間を過ごし、美味しくて楽しい暮らしのできるコミュニティスペースを目指して企画・システムデザインされました。
また、当時の運営会社がデザイン会社で、飲食店の店舗プロデュースも行っていたこともあり「これから飲食店を開く若者の背中を押すような場所にしたい」という2つの異なる展望が組み合わさって、「週に1回、自分のアイディアでお店を運営する日替わり店長のお店」という、不思議なお店が生まれたのです。
現在営業しているお店紹介
この場所にリバーサイドカフェがオープンしてから8年。たくさんのお店がニューオープンしたり卒業したりと入れ替わり、卒業後に独立した店長さんも増えてきました。同じスペースも、店長と料理が変わると雰囲気がガラッと変わります。相性のいい店長さん、好きなメニューをぜひ探してみてください。
お店情報へのリンク
リバーサイドカフェの情報、現在営業中の各店舗のsnsはリットリンクにまとめました。このURLをクリックしてご覧ください。 https://lit.link/riversidecafekyoto カフェに併設する管理人室は、2024年より、NPO法人京都カラスマ大学の事務所を兼ねています。灯りがついている時、扉が開いている時は、お気軽にのぞいて声をかけてくださいね。営業時間・アクセス
不意の臨時休業や、いつもの店長がお休みでも他のお店が「代打」で営業する日もあります。FacebookやTwitter、Instagramにも情報をアップしていますので、お出かけ前にお確かめください(年末年始のみお休みです)。
アクセス
京阪電車・叡山電鉄「出町柳駅」下車徒歩約7分。もしくは、京都バス「御蔭橋」下車徒歩1分。
日替わり店長募集中です
空き枠があれば、新店長さんは常に募集しています。食材とアイディア、行動力さえあれば、週に一度自分のお店を持つことができます。詳しくはこちらをご覧ください。
カフェは、Wifiも完備。カウンター席でおしゃべりに花を咲かせたり、ソファ席でゆったりひとりの時間を過ごすこともできる場所です。お茶に、仕事に、読書に、ミーティングに。気になるお店を選んで、まずはぜひ足を運んでみてください。
リバーサイドカフェ所在地
〒606-8101 京都市左京区高野蓼原町25リバーサイドハイツ1F奥